⬇こちらの解説です。
1.妊娠後期の生理学的特徴として誤っているのはどれか。1つ選べ。
答え 機能的残気量ーーー上昇
妊娠中は、循環血液量が増加し、心拍出量も増加して心臓に負担がかかる。
循環血液量は、妊娠32から34週にピークとなり、非妊娠時の約50%増となる。
呼吸機能は子宮の増大に伴い横隔膜の運動は制限されるが、横隔膜挙上による機能的残気量の減少によって亢進し、酸・塩基平衡にも影響を与える。
救急救命士標準テキスト10 p.666
2.精神障害について正しいのはどれか。1つ選べ。
答え 境界性パーソナリティ障害は青年期または成人初期から多く生じる
青年期または成人初期から多く生じる、不安定な自己ー他者のイメージ、感情・思考の制御不全、衝動的な自己破壊行為などを特徴とする障害である。
救急救命士標準テキスト10 p.685
3.早期外傷死の原因になるのはどれか。1つ選べ。
答え 胸部外傷
早期外傷死は受傷後数時間以内に発生する死亡で、徐々に進行する腹腔内出血・後腹膜出血や胸部外傷、頭部外傷などが原因となる。
救急救命士標準テキスト10 p.689
4.循環血液量の15〜30%の出血で認められる徴候はどれか。1つ選べ。
答え 拡張期血圧上昇
救急救命士標準テキスト10 p.705
5.外傷傷病者の観察所見と行うべき処置と行うべき処置の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
答え 胸壁動揺ーーー補助換気
胸壁動揺、胸壁の奇異運動は、フレイルチェスト(多発肋骨骨折)を疑う。
胸壁固定、補助換気が適切な処置である。
救急救命士標準テキスト10 p.711
6.びまん性脳損傷について正しいのはどれか。1つ選べ。
答え 重症びまん性脳損傷はびまん性軸索損傷に該当する
救急救命士標準テキスト10 p.719
7.頭部外傷で重症とみなすのはGCS合計点何点以下か。1つ選べ。
答え 8
一般にJCS30以上あるいはGCS合計点3〜8を重症、JCS10、20あるいはGCS合計点9〜13を中等症、JCS1〜3あるいはGCS14、15を軽症頭部外傷と判断する。
救急救命士標準テキスト10 p.721
8.顔面・頸部の外傷について誤っているのはどれか。1つ選べ。
答え 鋭的頸部外傷による動脈損傷では空気塞栓が生じる
坐位・立位の傷病者では、外頸静脈や内頸静脈の損傷部位から空気が流入して空気塞栓をきたすことがある。
救急救命士標準テキスト10 p.722
9.フレイルチェストについて正しいのはどれか。1つ選べ。
答え 分時換気量は低下する
フレイルチェストは、連続する2本以上の肋骨が、各々2ヶ所以上で骨折を起こすことによって、胸壁の一部が周囲の胸壁からの支えを失うと、呼吸の際にこの胸壁の支持を失った部分(フレイルセグメント)は周囲の正常な胸壁とは逆向きに、つまり吸気時に陥没し、呼気時には膨隆する奇異呼吸を示す。
無気肺のほか、合併する肺挫傷や血胸、気胸などと相まって、呼吸状態が悪化する。
当然、分時換気量は低下する。
救急救命士標準テキスト10 p.736
10.ダメージコントロール手術について正しいのはどれか。1つ選べ。
答え 腹部コンパートメント症候群では換気機能も障害される
ダメージコントロール手術の後や重症の腹部外傷などで、腹腔内(あるいは後腹膜腔内)に多量の血液が貯留したり、腸管自体の浮腫によって腹腔内圧が病的に上昇した状態を腹部コンパートメント症候群という。腹部臓器の血流灌流が障害されるほか、胸腔内圧も上昇して静脈還流が減少し、心拍出量も低下する。
心拍出量の低下は腹部臓器の循環障害を助長する。
救急救命士標準テキスト10 p.742
答え 細菌性赤痢
救急救命士標準テキスト10 p.293
12.生産年齢(15歳から64歳)の不慮の事故による死亡の原因で最も多いのはどれか。1つ選べ。
答え 交通事故
救急救命士標準テキスト10 p.27
13.精神障害者の同意に基づく入院形態はどれか。1つ選べ。
答え 任意入院
入院を必要とする精神障害者で、入院について本人の同意がある者。
救急救命士標準テキスト10 p.38
14.平成30年のわが国の主要死因別死亡率の順位で第1位はどれか。1つ選べ。
答え 悪性新生物
救急救命士標準テキスト10 p.26
答え ペスト
救急救命士標準テキスト10 p.293